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ノルウェイの森 [映画]

さんざん迷ったあげく、昨夜ようやく見てきました。

1987年に出版されて読んで以来一度も読み返したことのない小説。

その頃小説に出てくる主人公たちとそう歳も違わなかった自分にとって、

「ノルウェイの森」はかなり自分に近い世界を感じてました。

「風の歌を聴け」以外に映像化されたものは落胆させられるものばかりだったし、ましてやいまだに

強烈な印象が残っているこの小説の映画化されたものを見るかどうかは大いに悩むところでした。

キャスティングについては、直子役の菊池凛子にたいしてブーイングが大きいようですが、

自分が見た感じではイメージに近かったし、ほかの役者たちもそれぞれにイメージに合っていた

ように思います。

それよりも感心したのは、舞台となった1969年の雰囲気がとてもよく出ていたこと。

もちろん、1969年なんていう年は自分の記憶にはあまりありませんが、それでも当時の空気はよく

出ていたと思う。

特に家具やワタナベがアルバイトをしていたレコード屋の映像がよかったなあ。

オーナー役は細野晴臣さん。 これがもうピッタリ。

その昔個性的なレコード屋にはああいうオヤジがいたような気がする。

音楽好きにとってはレコード屋と本屋の雰囲気はとても大事。

でも、残念ながら最近はこの両方ともにそんな雰囲気や素敵なオーナーがいるお店はなくなりました。


そして、劇中のオリジナル音楽はレイディオヘッドのジョニー・グリーンウッド。

この音楽がほんとうに素晴らしかった。

安易に当時の音楽を使わないところもいい。


自分も20代にはなんともいえない喪失感や、狂気、今にも爆発しそうな大きなエネルギーを抱えていたもの。

あれはいったい何だったんだろう。

映画としての評価はそれほど高くできないけど、なぜか残像がいまも頭から離れません。

というわけで、1987年に買った本を再読しようと思います。



ところで、この映画は公開されてからほぼ1ヶ月ほどですが、昨夜のレイトショーでは観客が

自分ひとり。

こんな映画をかみしめて鑑賞するには本当に贅沢な環境ではあるけど、しかし営業的には

あれで大丈夫なんだろうかと心配になりました。

まあ、シネコンにあるひとつのスクリーンをひとり占めなんて贅沢このうえないですが・・・
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BRUCE06

小説の映画化、難しいんでしょうね。
自分なりの映像を頭に思い浮かべますもんね。
映画見てから、小説という逆の流れの方が
まだしっくりくるときもあります。

by BRUCE06 (2011-02-02 15:58) 

jets

BRUCEさん、
コメントあるのに気づきませんでした、すみませんw

あまりにも多くのひとに知れ渡った小説の映画化は、やっぱり難しいものが
あるでしょうね。
それでも、この映画に関してはよく作られていたと思います。
日本人じゃなくて逆に外国の監督だから成功したんだろうと。
by jets (2011-02-07 10:42) 

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