SSブログ

マイクル・コナリー [本]

最近は目が弱くなったせいか

(目が弱いという表現はおかしいのかな。要は老眼が進んだってことか)

長時間本を読むのがいささか辛くなってきました。

いわゆる徹夜本というジャンル(そんなのあるのかな?)が好きなので、面白い本を

一気に読めないというのは、それはそれでストレスもたまるものです。

この10年以上ずっと楽しみに読み続けているシリーズもの。

マイクル・コナリーのハリー・ボッシュ。

今回読んだのはこれ。


エコー・パーク(上) (講談社文庫)

エコー・パーク(上) (講談社文庫)

  • 作者: マイクル・コナリー
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/04/15
  • メディア: ペーパーバック



2年ほど前に英語版で読んでましたが、細かい部分は理解できてなかったから

あらためて文庫で読みなおしました。

長く続くシリーズものって、ある時期を越えてくるとパワーが落ちてくる

ものですが、このコナリーが書くハリー・ボッシュのシリーズはまったく

衰えるどころかますます磨きがかかってくる稀有なシリーズ。

ストーリーはもちろん細かな人物像もきちんと深みがあって読ませますね。

あえて筋書きは書きません。

とにかく、素晴らしいと周りに薦めるんだけど、自分の伝え方が悪いせいもあり

なかなか分かってもらえないのが辛いです。

本も映画も音楽もなんだって、やっぱり実際に目や耳にしないと分かりませんもんね。

悲しいことに最近の出版不況とやらで、特に翻訳本の売行きは悪いらしい。

このコナリーの本ですらこの先安定して出版されるかどうか怪しいんだとか。


と思ってたら・・・

この年末にもう新作が!


死角 オーバールック (講談社文庫 こ 59-15)

死角 オーバールック (講談社文庫 こ 59-15)

  • 作者: マイクル・コナリー
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/12/15
  • メディア: 文庫



邦題は、「死角」

これも原著を買ってました。

The Overlook

17-1.jpg

先に原著で読むべきか、翻訳本を読むか。

難しい選択です。英語で読むと翻訳本を読むのは再来年くらいになってしまうだろうし(笑


このコナリーを読むまでいちばんの楽しみだったのは、ローレンス・ブロックの書く

アル中探偵シリーズ、マット・スカダーでした。

これも代表作の「八百万の死にざま」を読んでからずっと新作が出ればすぐに買っては

貪るように読んでましたが、残念ながらこのシリーズ、最後のほうはかなりパワーダウン

してしまいました。


舞台はニューヨークだったこともあり、細かなロケーションやディテールが手にとる

ようにつかめたからよけいに楽しめただけに悔しい思いも。

しかし、当分はこのハリー・ボッシュの本でミステリーを堪能できそうです。




八百万の死にざま (ハヤカワ・ミステリ文庫)

八百万の死にざま (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 作者: ローレンス ブロック
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1988/10
  • メディア: 文庫



Roadside USA [本]


昔から敬愛する写真家・編集者、そしてライターでもある都築響一氏の新作が出ます。


ROADSIDE USA 珍世界紀行 アメリカ編


何年かTITLEという雑誌(ほとんど売れなかったんじゃないかな)に連載されていた

のを毎号楽しみに読んでました。

それがこの度豪華写真集として発売になります。

なにが面白いって・・・

こちらに写真が多数載っています。

http://d.hatena.ne.jp/aspectdigitalmedia+USA/

ぼくも80年代にはアメリカの半分以上の州をレンタカーに乗り、ひとりで数ヶ月

かけて旅したこともあるので、このシリーズに出てくる珍奇でポップで時には恐ろしい

スポットが多数あることは知ってましたが、氏が紹介するのは膨大で、しかもほとんど

の旅行者が見過ごしてしまうような貴重なスポットがあります。

これを見れば、今すぐにでも出かけて行きたくなること間違いなし。


まだ発売前のこれらの写真を見ただけで、早速うずうずしてきました(笑

自分の経験から言って、ニューヨークやLAなどの都会に出かけてアメリカを分かった

ようなつもりになっている旅行者にこそ見てほしい。

どこの国でも地方を見ないと本当の姿はわかりません。







この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。